任意売却できないケース

こんにちわ。先日の日曜日、競売申し立て後に弊社のDMをみてご連絡いただいたお客様がごお相談にご来店いただきました。林葉様(仮名)は、大手企業にお勤めでしたが、奥様が脳梗塞で倒れられ、介護の時間を確保するため、早期退職

 

されました。介護の時間は確保できましたが、時間の都合のつく仕事はなかなか見つかりません。そして、アルバイトの仕事を始めました。最初は苦しくても銀行に相談しながら、そして貯蓄を切り崩しながら住宅ローンを支払ってきまし

 

た。そして、お母さんも脳梗塞で倒れられ、生活状況は悪化しました。そして、とうとう住宅ローンが支払いえない状況に…。そして、競売の申し立てをされました。任意売却の説明をさせていただき、林葉様のご希望も聞きながらお話し

 

をしていきました。しかし、重大なことがあったのです。

 

それは、土地建物ともに、脳梗塞で倒れられたお母様との共有名義になっていたのです。お母様は3/100を所有されていました。keirou_2_m[1]そして、ここからです。共有名義になっているのは良いのですが、お母様の状態が、脳梗塞で倒れられた後、

 

痴呆も入り、息子である林葉様のことも分からないとのことです。受け答えも完全にできない状態とのことでした。任意売却は、内容は通常と違うとしても、売却(所有権移転)には変わりはありません。所有権移転時には、司法書士が

 

本人確認、本人の意思確認をします。そこで確認がとれなければ、たとえ良い条件で買主が見つかっても売却はできません。成年後見制度というのがありますが、期間的に100%間に合いません。

 

できるだけ細かく詳しく林葉様に説明させていただき、内容をお伝えしました。林葉様もご理解した様子でした。中には、こういったケースで、司法書士にお金を渡して、本人の意思確認をせずに所有権移転をさせ、売却させる悪質な業

 

者がいると聞いたことがありますが、絶対にいけません。トラブルになるケースが非常に高く、犯罪です。

 

林葉様とは、これからどういうふうにすれば一番ベストなのか、後日改めてお話しするようになっております。今回のように、「任意売却できないケース」もあります。心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。